旧暦八月十五日を芋名月といい、サトイモを供えて月見をし、里芋御飯を神様、仏さまに供える、いわゆる里芋を初めて掘る日である。どこでもこのような事は聞かれるところである。
そんな中で家によっては、縁先に机を持ち出して、ススキを立て、団子と芋煮を供えて月見をする例もあった。若者が芋を盗んで来てコト(会食)をした話はどこでも聞かれる。
芋名月
人間が月へ着陸し、調査し、資料を持ち帰ってくる。私たちはそれをテレビで見た。それほど科学が進んできた今日でも、台風が来ると家を失い、田畑をあらされ、中には命を失う人もある。昔は何事も神や仏にすがるより外に方法がなかった。
昔はかやぶき屋根で台風が来るたびに屋根がむくれ、そのたびに被害がでて屋根ふき職人と言う商売がありました。
二百十日や二百二十日を厄日とし、お日待ちをして無事を祈り、長い竿の先に鎌をくくりつけて、風上に向けて立て、風が鎌に当たって斬れるから大きな被害はないとする。五十年前までの事である。
風よけ(台風)
九月の行事