但馬空港山頂より・・・・・晩秋から早春までの寒い朝は一面の雲の海です
雲海
円山川の川霧です。5メートル先も見えない、幽玄の世界が、晩秋から春にかけて冷え込んだ朝には一面を覆い尽くします。
川面から、烈しく水蒸気が立ち上っているのが見えるでしょうか?
すべての輪郭は滲んで、川と岸も、大地と空も、枯れた葦や裸の木々も・・・・・・ひとつに溶け込んでいます。
自分もそうした風景の中で密度を統一され、しっとりしたものの部分になったような心地よさです。
ウットリと靄に包まれていると、唐突に鳥の黒い陰が横切る事があります。こんな視界の悪い中でも、水面下の魚影を捉えて、スナイパーのように、狙いたがわず、餌をとるのは、驚きです
川霧
晩秋・霧の但馬
城崎文芸館の裏の山にたいへん大きな葉を付ける柿の木があります。一枚の葉が人間の顔くらいある物もあります。
色もとっても鮮やかで、落葉になってからもこんなに元気な顔をしています。
つる性の植物が好きです。大抵は、葉の形が楽しい雰囲気をもっていますね。周囲の山が枯れ草色になっても、こんなに青々として・・・・・緑色の蝶が止まっているようでした。
立ち枯れてからからに乾いている雑草。赤みがかったバーントシェンナのこの雑草が、大きなマッスで山肌を包んでいる場所があります。ここはどこだろう・・・と不思議な気持ちにさせる異界感を感じるのです。
一枚の葉をみると、どうということのないありきたりの葉っぱです。だけど、紅葉のグラデーションが皆で秋の歌をコーラスしているように、思わず立ち止まらせる楽しい色合いに響きあっていますね。何て可愛らしい美人の葉っぱさん達でしょう。
こんな色でセーターを編みたいなぁ・・・・と、思う人はいっぱいいるはずです。(私も思った!)
この真赤な葉をもつ背の低い木の名前はなんというのでしょう??(夏萩?)
目が釘付けに成るくらい、燃えるような赤です。写真で撮ると、その色が出ません。
残念ながら、私の技術不足と、カメラの性能故か、・・・・絵具にもない燃える赤です。
山を越えて通勤していました。(現在はもう退職しています)山の頂上には「但馬空港」があり、飛行場特有の障害物のない大きな空が曲がりくねった山道のあと、突然に登場します。そして又、くねくねとした山の道を下ってゆくのですが、登りも下りもすぐ手を伸ばせばそこに美しい木々が両脇から枝を伸ばしています。春のウツギ藤・・・そして秋は名前も知らない木ですが、とっても鮮やかな黄色い大きな葉を広げて手を振ってくれます。
空港の山を越えるこの通勤の道が大好きです。
美人の葉っぱたち