■ 稲荷神社(本殿左)
稲荷神社のまえには普通はキツネ像が定番だが、ここは狛犬が置かれていた。普通の狛犬の標準サイズよりだいぶ小型でそれだけでかわいい。

祭神:、伊邪那岐命/伊邪那美命/須佐之男命
豊岡市日高町池上字京白323
熊野神社

<狛犬・灯篭>
国道312号線日高町池上の信号から少し豊岡よりにミニストップがある。その向かい側の路地を円山川方向へ入ってゴミのステーションを曲がったところに熊野神社が在る。
目の前には農業用水の水路が通っている。
<由緒沿革> (日高町史より)

創立年月不詳。これまで
熊野三所権現と称したが、明治3年熊野神社と改称した。
明治6年10月村社となり、同40年10月須賀神社を合祀した。
境内社:荒神社/稲荷神社



<水生城(みずのおじょう)から遷宮した熊野神社> (ひだか辞典より)

熊野神社は、水生(みずのお)山上にある『蛇頭(ジャズ)ガナル』という地名に水生城の鎮守として熊野権現を祀っていたものを、池上区に遷宮したものです。

平成3年、そのことを記した木簡が長楽寺境内の愛宕神社内から発見されました。
木簡には、「堂山鎮守熊野権現社再建遷宮寺内安全氏子繁栄」と書かれ、慶応2年(1866)の年号も刻まれています。

城郭機能もなくなり、長楽寺による管理も困難となり、当社の御旅所となっていた池上区の人々が社殿を建立し遷宮したものと思われます。
熊野権現とは熊野三山の祭神である神々をいい、特に主祭神である家津美御子(けつみみこ)・速玉・牟須美(ふすび、むすび、または「結」とも表記)のみを指して熊野三所権現というそうだ。

熊野権現だが、ここの御祭神は上記のように、いざなぎ・いざなみと須佐之男命になっているのはなぜだろう・・・。
境内はあまり広くはないが、大きな木が立ち並び、ちょっとした遊具も置かれていて、いかにも親しみのある地元のお宮さんといった感じだ。
鳥居の前は細い道を挟んですぐ農業用水の水路が走っている。
小川のせせらぎでなくても、農業用の水路でも水の流を目の前で見るのは気持ちがいいものだ。
鳥居を入ると右手にはお地蔵さんがあって子供達を見守っている。
本殿覆屋とその中の本殿

<境内社>
■ 荒神社(本殿右)
『夜泣き荒神』・・・と言われ、夜泣きする赤ちゃんを連れて参ると、とたんに泣き止むと言われている。
一番右の狛犬は稲荷神社前の小型犬です
壊れてしまったのか・・・いまは、ばらばらになっている灯篭と基礎
本殿覆屋の蟇股(左)と懸魚(右)
熊野神社のある国府地区は、円山川沿岸の農業地域で稲作を中心に田圃や畑が広がっている平野部だ。
つまり、日陰が少ない。
農地の中にこんもりとした木々の繁るオアシス的な場所があると、「あ。神社かな?」と私はすぐ思ってしまい近寄っていきたくなる。

行き当たりばったりに神社を歩いているが、国府地区での木がかたまって立っているところ=神社の森の命中率は80%でした。

山間部じゃないので、こんな夏の日差しのきつい時期は鎮守の森にくるとほっとする。
ここだってやはり暑いのだが、日陰に入ると生き返るような気がする。
国府のお宮さんはそんな癒しのスポットのように感じた。