祭神:須佐之男命
豊岡から312号線を日高町へ向かうと、八代の水門で土手の上の道が終わり、ゆるい下り坂になって平地へ戻る。その水門のすぐ先に、円山川に沿って路地があり川の土手沿いに進むとすぐ右側に須賀神社が見える。周囲は視界が開け日当たりが良く川風も心地よい。
神輿堂のような建物の前で写真を撮っていたら、近所の農家の奥さんが通りかかり、中をあけて見せてくれた。以前は神輿堂だったが、今は神輿はここには置いていなくて奥の壁面に観音堂が取り付けられていた。先日(7/30)各地で行われた「川濯祭り」の大きな幟旗がしまってあった。
そうか・・・ここも川濯(かわすそ)なんだなと改めて思った。
本殿覆屋(左)と中の本殿(右)
<由緒沿革>
創立年月不詳。従前、三宝荒神といったが明治3年須賀神社と改める。
境内社:愛宕神社/稲荷神社/川濯(かわすそ)神社
<境内社> 社殿左横の『愛宕神社』
愛宕信仰は、京都の愛宕山山頂の愛宕神社から発祥した、火防の神に対する信仰で、愛宕山の愛宕神社は、古くから修験道の道場となり、修験者によって江戸時代中頃から日本全国に広められた
<境内社>境内左側面の『川濯神社』
川濯祭りが先日(7/30)行われたばかりで、お供えしてある花も真新しい。
中央に見える丸い輪は、萱で作られた茅の輪で、今年の川濯祭りのときの物だそうだ。
2004年10月20日の台風23号では、豊岡初め日高町など近隣各町で大きな被害が出たが、須賀神社のあるこの地域も八代川の氾濫と内水の増加により西芝、上石、虹の街等の国府地区が浸水し道路が通行不能となった。昔から但馬は水害に悩まされてきた歴史がある。
川濯祭りはそうした水害防止に対する祈りをこめて川の最後の場所で行われる祭りです。
<境内社> 『稲荷神社』(左)と『観音様』(右:神輿堂の中)
神輿堂
境内角のの火の見やぐら。愛宕さんが火伏の神なのでまさにピッタリ!