・・・・どこから来たの、どこから来たの、私のきれいなベルリゴダン、
どこから来たの、どこから来たの、私のやさしい友達。
(市から来た。)
・・・・市から来たって? 市なんかないのに。
(あるさ、へっ、市はあるさ。)
・・・・私に何を持って来たの、私の綺麗なベルリゴダン。
私に何を持ってきたの、私のやさしい友達。
(ほうき四本。)
・・・・ほうき4本? どこにも見えないわ。
(あるさ、へっ、ほうき4本。)
・・・・そう、どこへおいたの、わたしのきれいなベルリゴダン。
どこへおいたの、私のやさしい友達。
(隅にさ。)
・・・・隅に? 隅なんてないじゃない。
(あるよ、へっ、隅においた。)
・・・・どうしてそんなに怒っているの、私のきれいなベルリゴダン。
どうしてそんなに怒っているの、私のやさしい友達。
(病気なんだ。)
・・・・病気? 病気じゃないわ。
(そうだとも。へっ、病気なんだ)
・・・・じゃ、手当てなさいよ、私のきれいなベルリゴダン、
じゃ、手当てなさいよ、私のやさしい友達。
(金がない。)
・・・・お金がない? お金持ちのくせに。
(ほんとうだ、へっ、一文無しさ)
・・・・あなたの寝床の下に300フラン以上ある。
私のきれいなベルリゴダン。
あなたの寝床の下に300フラン以上ある、私のやさしい友達。
(どうして知っている、)
・・・・だって、知っているのよ。
(知ってるってことは分かったよ。だけど、へっ、どうして知ってるんだ)
・・・・みんなを飢え死にさせる気なの、私のきれいなベルリゴダン、
みんなを飢え死にさせる気なの、私のやさしい友達。
(俺のものさ。)
・・・・あなたのもの?
(じゃないのかい。 もちろんさ、へっ、俺の金だ)
・・・・あんたが死ぬ時のこと、よく分かるわ、私のきれいなベルリゴダン、
あんたが死ぬ時のこと、よく分かるわ、私のやさしい友達。
(埋めてくれるだろうさ)
・・・・そう、でも神父さまに、お礼をするのは誰?
(勝手にしろ、埋めてくれりゃいいのさ)
・・・・あなたの子供達が何て言うと思う、私のきれいなベルリゴダン、
あなたの子供達が何て言うと思う、私のやさしい友達。
「老いぼれが死んだ。もうわめかないぞ!」って言うわ。
(だとすりゃ、それはまちがいさ。俺はわめいてやるぜ)
verligodin(ベルリゴダン)